脳疲労の回復に役立つ食材

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日常生活の中で「体が疲れやすい」「いつも倦怠感を感じる」「集中力が続かない」といった心身の不調を抱えていませんか。実は、こういった症状の原因には「脳」が深く関わっています。

「仕事や家事、子育てなどに追われる生活の中でも、習い事や趣味を楽しみたい!
だけど、仕事の後や休日は、疲れてしまって休息以外の時間を取ることができない…」
とお悩みの方も多いのではないでしょうか。疲労感のせいで人生を楽しめないのは、もったいないですよね!

今回はそんなあなたにおすすめの「脳疲労の回復に役立つ」食材をご紹介します。

もくじ
〇疲労を感じるメカニズム
〇「脳疲労」回復に役立つおすすめの成分
①イミダゾールペプチド
②ポリフェノール
◆アントシアニン
◆ロスマリン酸
◆クロロゲン酸
〇最後に

 

〇疲労を感じるメカニズム

脳内にある自律神経中枢は、私たちの体の中の全ての器官が24時間休みなく安定して働けるように統制する司令塔の役割を担っていますが、運動をしたり、集中して仕事したりすると、自律神経中枢の神経細胞で活性酸素が発生し、自らの神経細胞をサビつかせてしまいます。このように自律神経細胞がサビつくと自律神経全体の働きが鈍くなり、「脳疲労」を引き起こします。
また、「脳疲労」と「肉体的な疲労感」は別の原因によるものであると思いがちですが、実は肉体的な疲労感も脳疲労が原因で起こっています。自律神経細胞が疲弊すると、その信号は眼窩前頭野(がんかぜんとうや)に送られ、「体が疲れた」と自覚させます。これは「脳疲労」をあえて「肉体的な疲労」と自覚させることによって、それ以上運動をしてさらに自律神経にかかる負担が大きくならないようにするための自己防衛として起こります。
つまり、私たちの感じる疲労感の原因は全て「脳の自律神経細胞のサビつき」と関わっているのです。

 

〇「脳疲労」回復に役立つおすすめの成分

疲労を回復させるためには、自律神経細胞がサビつく原因となる活性酸素を除去する働きをもつ抗酸化成分を多く含む食材を摂ることがおすすめです。

① イミダゾールペプチド
イミダゾールペプチドは優れた抗酸化作用を持ち、活性酸素による酸化ストレスを抑え、疲労を軽減する働きを持っています。さらに、イミダゾールペプチドがアミノ酸に分解されて脳に届くと、脳内で再合成されるため、長時間にわたって効果が持続されます。
イミダゾールペプチドは、鶏肉や豚肉、マグロやカツオなどの大型の回遊魚に多く含まれています。「疲労定量化および抗疲労食薬開発プロジェクト」の実験効果によると、イミダゾールペプチドの効果を脳内で持続させるには、1日あたり200mgを摂取することが有効だとされていますが、これは鶏むね肉・マグロ・カツオのいずれかなら100g、豚ロース肉では300gから摂取できる量です。
また疲労回復効果の他にも、イミダゾールペプチドには
・運動機能を向上させる効果
・老化を防ぐ効果
・生活習慣病を予防・改善する効果
があります。
イミダゾールペプチドは年齢とともに減少していくので、鶏肉などのイミダゾールペプチドを多く含む食品から、意識して摂取することをおすすめします。

② ポリフェノール
ポリフェノールは、ほとんどの植物に存在する苦みや色素の成分で、抗酸化力が圧倒的に強いことが特長です。ポリフェノールは自然界に5000種以上存在しているといわれ、その高い抗酸化力から生活習慣病の予防にも効果的だといわれています。その中でも、脳疲労の回復におすすめのポリフェノール成分は、
・ミントなどシソ科の植物に含まれるロスマリン酸
・コーヒーに含まれるクロロゲン酸
・ブルーベリーなどに含まれるアントシアニン
の3つです。

◆ロスマリン酸
ロスマリン酸はミントの他には、ローズマリーやレモンバームといったシソ科ハーブ類に含まれています。
近年の研究では、脳の機能や健康を維持する働きがあることも明らかになっています。
普段の煮込み料理や焼き物にハーブをプラスしてみたり、飲み物をハーブティーに変えてみたりするのもいいかもしれませんね!

◆クロロゲン酸
クロロゲン酸はコーヒー豆の他には、さつまいも・じゃがいも・りんご・ごぼうなどに含まれています。
抗酸化作用の他に、脂肪の蓄積を抑える働きにも注目が集まっており、ダイエットサポート食品の素材としても利用されています。
こういった効果の他にも、クロロゲン酸には、
・脂肪肝を予防する効果
・糖尿病を予防する効果
があるといわれています。

◆アントシアニン
アントシアニンは主に、色の濃い青紫・黒・赤色の食材に含まれており、ブルーベリーの他には、カシス・黒豆・ナス・ブドウ・シソなどの食材に多く含まれています。
また、アントシアニンには疲労回復効果の他に、
・視覚機能を改善する効果
・眼病(白内障・緑内障)を予防する効果
・メタボリックシンドロームを予防する効果
・花粉症を予防する効果
などがあります。
アントシアニンは、体内に吸収されると24時間以内に尿と共に体の外へと排出されるので、毎日続けて摂ることが大切です。

 

〇最後に

毎日蓄積する疲労感を回復させるためには、高い抗酸化力を持つ成分をできるだけ毎日摂取することが大切です。今回おすすめした食材やサプリメントなどから上手く抗酸化成分を摂取して、疲労を溜めない生活づくりをしていきましょう。

しかし「これらの成分を摂っていれば疲労感とは無縁!」というわけではありません。溜まってしまった脳疲労を回復するためには、睡眠も必要不可欠です。食生活の改善だけではなく、十分な睡眠時間の確保や質の良い睡眠のための生活改善も併せて行い、疲労を感じない健康的な毎日を送りましょう!

 

【参考】
健康雑誌『若々』7月号”>健康雑誌『若々』7月号 脳特集(監修:東京疲労・睡眠クリニック院長梶本修身)より再編
まいにちdoda『なぜ疲れが取れない…睡眠クリニックが語る「脳の疲れ」』
日経WOMAN SMART『朝食こそ鶏肉&魚水煮缶 疲労回復、若返り効果も』
わかさの秘密『イミダゾールペプチド』
わかさの秘密『ポリフェノール』
わかさの秘密『アントシアニン』
わかさの秘密『クロロゲン酸』
わかさ生活 医療機関サプリメント情報サイト『コラム ロスマリン酸とは』

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