手を冷やすと、頭も冷える?簡単にクールダウンする方法
仕事中にイラッとしたり、頭がごちゃごちゃして集中できなくなったりしたとき、ふと「頭を冷やさなきゃ」と思った経験はありませんか?
そのとき、「手を冷やす」だけで気分が落ち着くことがある――そんな話、ちょっと不思議に聞こえるかもしれません。でも実はこれ、ちゃんとした理屈があるんです。
今回は、「手を冷やすと、頭が冷える」という現象にスポットを当て、日常に取り入れられる簡単なテクニックまでご紹介します。
なぜ「手を冷やす」と「頭も冷える」のか?
私たちの体は、自律神経によって体温や感情が絶妙にコントロールされています。
感情が高ぶったときや集中力が途切れたときは、自律神経が乱れて脳の活動が過剰になっている状態とも言えます。
そこで、手を冷やすという外部刺激が加わると――
・末端神経が「冷たい」と感じて信号を送る
・脳はそれに反応し、体の緊張状態を一時的に緩める
・結果、心拍や血圧も落ち着き、「頭が冷えた」状態になる
という流れが起きます。
前頭前野(感情制御に関わる部位)の温度が高くなると衝動性が増すという報告もあり、脳のクールダウンは非常に理にかなったストレス対処法なのです。
手を冷やすと得られる3つの効果
- 感情のクールダウン怒り、不安、焦りなど、感情がぐらついたときは、手を冷やすだけで自然と落ち着いてきます。これは「冷たい=危険」という感覚が、一時的に脳を現実に引き戻す役割を果たすためです。
- 集中力の回復
手の冷却によって、脳内のオーバーヒート状態がリセットされ、注意力や判断力が回復するという体感を得やすくなります。短時間でできる“頭の再起動”とも言えるでしょう。
- 睡眠の質向上実は、入眠時の体温コントロールにも「手の温度」が関係していると言われています。手を軽く冷やすことで、深部体温が自然と下がり、眠りにつきやすくなることも。
今すぐできる!手を冷やして脳を整える3つの方法
◎ 氷水+タオル法(在宅・テレワークに)
氷水が入ったコップを、小さめのタオルを濡らして両手を包むだけ。
1〜2分でスッと気持ちが切り替わります。考えが煮詰まったときに特におすすめ。
オフィスにいるときは、トイレに行ってしばらく手洗い場で、水で手を冷やすだけでもいいでしょう。
◎ 冷却シートやスプレー
市販の冷却グッズをバッグに入れておけば、外出先でもOK。
手のひらや手首にさっと貼るだけでOKです。
◎ 冷たいものに触れる
冷たい缶ジュースや保冷剤でも代用可。
子どもが泣き出した時や癇癪を起こした時に、冷たいものを握らせると気持ちを落ち着かせることも出来るかもしれません。
冷やしすぎには要注意
ただし、冷え性の方や末端の血行不良がある方は注意が必要です。無理に冷やしすぎると逆効果になることもあるため、「心地よい冷たさ」を意識するのがポイント。
また、長時間の冷却は刺激過多にもつながるため、冷やすのは1〜2分程度の短時間でOKです。
また氷や冷却パックを直接触ると凍傷になる可能性もあるので気をつけてください。
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