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コロナ禍 マスク生活での頭痛の悪化 原因と対策

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国内で初めて新型コロナウイルス感染が確認されてから1年以上が経過し、マスク生活がすっかり慣れてきました。マスクが新型コロナウイルスの感染拡大防止に役立っている一方で、長期着用による頭痛の悪化が現在問題視され、近年マスクと健康悪化の関連性の論文が多く発表されています。私たちの命を守るために大切なマスク生活、少しでも快適に過ごしたいですよね。今回はマスクによる頭痛の原因と対策について2021年5月20日に発表された最新の論文『Headaches Associated with Face Mask Use During COVID-19 Pandemic-Are We Seeing a Headache Epidemic?』をもとに解説していきます。

 

引用元の論文はこちら

マスクによる頭痛事情

新型コロナウイルス流行時に医療従事者がマスクを長時間着用した結果、頭痛、吐き気、低酸素症、発汗、息苦しさなどさまざまな症状が現れたという研究報告があります。論文によると、頭を締め付けるバンドやマスクのヒモによって頭周辺の軟部組織が持続的に外部から圧迫されると、重度の頭痛を引き起こす可能性があるとされています。また、過去にも多くの研究でマスクに関連した頭痛が報告されています。2003年にシンガポールでSARSが流行した際に、フェイスマスクを装着した37.3%の医療従事者に頭痛が発症したと報告されています。

 

原因

マスク使用時の代表的な頭痛の原因としては以下のようなものが考えられます。

・物理的な圧迫
マスク着用によって顔の表面に広がる三叉(さんさ)神経が過剰に刺激され、それが脳に伝わり頭痛が引き起こされます。

・低酸素
マスクを長時間着用していることによって、自身の吐いた息をすぐに吸うことになるので二酸化炭素を多く含んだ空気で呼吸することになり、低酸素の状態になります。低酸素状態になると脳に張り巡らされている血管が必要な酸素を取り込もうと拡張され、頭痛が引き起こされます。

・ストレス
マスクのストレスによって首周辺の筋肉が収縮し、頭痛が引き起こされてしまいます。ストレスによる緊張型頭痛の大きな原因の一つとされています。

 

対策

これらの頭痛を軽減するためにいくつか手法が論文内で紹介されました。

・十分な水分補給
水分を適切にとることにより血流をスムーズにして血管の拡張を防ぐことができます。

・頻繁なマスクの着脱、開放的な場での深呼吸
物理的な圧迫を緩和するとともに、酸素をしっかり取り込み血管の拡張を防ぐことができます。

・セルフマッサージ
肩や首周辺の筋肉のマッサージを行うことによって筋肉の収縮を緩和し、緊張型の頭痛を抑制します。

・レモネード
レモンに含まれるビタミンCには頭痛を和らげる作用があり、さらに速攻性があります。

まとめ

いかがだったでしょうか。今回紹介した論文の筆者らは「この対策は新型コロナウイルス感染との闘い中に生じる頭痛を防ぐのに役立つと私たちは信じている。」と述べています。大変な世の中ではありますが、マスク頭痛に負けずコロナを共に乗り越えるため頑張っていきましょう。

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