泣いて心と脳のデトックスを!「涙活」のメリット
みなさんはよく泣くほうでしょうか。それともあまり泣かないでしょうか。
赤ちゃんは1日に平均2時間くらい泣くと言われていますが、個人差もあり30分しか泣かない子もいれば、1日に5時間以上泣く子もいるそうです。
泣くことは赤ちゃんにとって唯一のコミュニケーションの方法なので、赤ちゃんの時は多く泣きます。しかし、言葉を話すようになり、成長していくうちに自然と泣くことは少なくなり、大人になるとよっぽどのことがないと泣くことはないかもしれません。
「泣くことは恥ずかしい」と思われがちですが、涙を流すことにはメリットがあるのでしょうか。
「泣くこと」のメリット
涙には3種類あると言われています。
・目の機能を保護するための基礎分泌の涙
・外部からの刺激による反射の涙
・感情が動いたときの「情動の涙」
目にとっても涙が必要なことはもちろんですが、最近では「涙活」といって意識的に泣くことでストレスを発散しようとする人もいるようです。具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか。
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心のデトックス
日々のストレスを緩和することが、日々の生活で大事になってきますが、一つの方法は泣くことと言われています。涙にはコチゾールと言われる成分が含まれています。コチゾールは別名ストレスホルモンとも言われるもので、この物質は免疫力の低下や血圧や心拍数の上昇、ホルモンバランスを崩すなど健康面で悪影響を及ぼします。
しかし、泣くことでこの物質が体外に排出されデトックス効果があると考えられています。
泣いた後にすっきりするのにはこのような理由があるのです。
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痛みの緩和
泣くことによって脳内物質のエンドルフィンが分泌されます。
エンドルフィンは脳内麻薬とも言われ、幸福感をもたらしてくれるホルモンの一種です。
痛みや悲しみを和らげてくれる作用があります。
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自律神経が調整される
自律神経は交感神経と副交感神経の二つによって成り立っています。
活動するときに交感神経が優位になり、リラックスしているときや休息するときに副交感神経が優位になります。
しかしストレスや疲れ、生活習慣の乱れなどによってバランスが崩れてしまうと、心身の病気につながることにもなりかねません。
ストレスがたまると交感神経がずっと優位になり緊張状態が続いてしまうのですが、涙を流す器官である涙腺は副交感神経でコントロールされるため、涙を流すことによって副交感神経が優位に働き、結果的に自律神経が調整されることになるのです。
涙を流せばストレス解消?
どんな涙でも涙を流せばストレス解消というわけではありません。
上記のような効果は感情が動いたときに流す涙に見られるものだけです。これはストレスを感じたときだけではなく、映画や本を見たときに感動したり、なにか嬉しいことでうれし泣きをしたりするような感情が伴ったものです。
ですから反射作用の涙、例えば玉ねぎを切ったときに出るような涙はストレス解消とはなりません。
泣くことで心をリフレッシュすることもできますが、あまりにも泣きすぎるのもよくありませんし、泣いても泣いても全く気持ちが晴れないのであれば、メンタルヘルスの専門家に相談してみましょう。
我慢強い人も、泣くのが好きではない人も時には意識的に泣くようにする「涙活」をすることで心と脳のバランスを取ることができるかもしれませんね。
【参考文献】
涙を流すとストレス解消になるってホント?玉ねぎを切って泣いても大丈夫?
「泣く」ことで得られる心身のメリット
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