漫才・コントで笑って脳を元気に
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笑いは、私たちの生活において単なる楽しみ以上の価値を持っています。
特に漫才やコントなどのお笑いを観て笑うことは、年配者の認知機能の向上や子どもの成長促進など、脳に多くの良い影響を与えることが研究で明らかになっています。
高齢者にとって、笑いは認知症予防に効果的であることが示されています。
大阪府立健康科学センターの研究によれば、「ほぼ毎日笑う人」と「ほとんど笑わない人」を比較した際、後者の方が1年後の認知機能の低下が大きいことが分かりました。また、笑いが多い高齢者は認知症リスクが25%減少するとの報告もあります。
笑うことで脳の血流が増加し、前頭前野や海馬が活性化され、集中力や記憶力が向上します。さらに、笑いはナチュラルキラー細胞(NK細胞)を活性化し、免疫力を高める効果もあります。
人間が笑う際、脳内ではエンドルフィンや成長ホルモンが分泌され、これが心臓や血管に良い影響を与えます。
また、笑いはストレスを軽減し、免疫力を向上させる効果もあります。
笑うことで体は酸素を大量に取り込み、脳の血流が増えて脳の働きが活発になります。
注意力などを司る「前頭前野」や、記憶をコントロールしている「海馬」が活性化するので、集中力や記憶力もアップします。
笑いを日常生活に取り入れることで、これらの効果を受けることができます。
例えば、家族や友人と一緒にお笑い番組を観たり、コメディ映画を楽しんだりすることで、自然と笑いが生まれます。また、日常の些細な出来事にもユーモアを見出すことで、笑いの機会を増やすことができます。
さらに、笑顔を作るだけでも脳は「自分が笑っている」と認識し、幸せホルモンが分泌されるため、意識的に笑顔を作ることも効果的です。
漫才やコントを観て笑うことは、高齢者の認知機能の維持・向上や、子どもの健全な成長を促進するなど、脳に多くの良い影響を与え、心身の健康を維持し、豊かな人生を送ることができるでしょう。
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