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人生の達人!シニア世代が読む川柳「これだけは譲れない座右の銘」

油井 康子(あぶらい やすこ)
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毎回、テーマに沿った川柳をお寄せいただき、編集部が「これは!」と思った句をご紹介します。今回は、座右の銘について。人生において大切にしていることや、日々の心がけについて詠んでいただきました。

今回のテーマ「これだけは譲れない座右の銘」

「自分もこうありたい」と思える格言や、忘れてはならないことを座右の銘として持っておられる方も多いのではないでしょうか。生きるための指針となる言葉を決めておくと、迷ったときや心が弱っているとき、とても頼もしく思えるかもしれません。皆さんが大切にされている言葉や格言を、五・七・五のリズムにのせていただきました。あなたの座右の銘に近いものはあるでしょうか?

作者の声:1日の元気の源は、自分のペースを決めて規則正しく過ごすこと。せっかく決めた時間なので、崩さないでネ。
【編集部より】
作者の方の意志の強さや、几帳面な性格が伺える一句をお寄せいただきました。毎朝決まった時間に起きて朝の光を浴びるなど、規則正しく生活することは健康を保つための大切な習慣だと言われています。これからもぜひ、規則正しい健康な生活をお送りいただければと願います!
作者の声:「なせばなる」と言いますが、実際に「なる」まで頑張り続けるのはしんどいものです。少し引いた目線で様子を見て、チャンスを待っていると自然にいい方向に向かうこともあります。見極めが肝心です。
【編集部より】
始めた頃は「なせばなる!」と意気込んで頑張ることができても、うまくいかなければ続けるのは苦しいもの。やみくもに頑張るだけではなく、方針を転換したり、チャンスがくるまでじっくり待ったりすることも、ときには大切なのかもしれませんね。あきらめるのではなく、肩の力を抜いて目標を見定めるという、柔軟な姿勢が感じられる一句。作者の方の人生経験の豊かさが垣間見える気がしました。
作者の声:根がのんき者なので、若いときから今まで「ケセラセラ」で生きています。最近、私と同じ思いの人もいらっしゃると知って、ホッとしています。
【編集部より】
「なるようになるさ」を意味する「ケセラセラ」を若いときから今まで貫いておられるのですね。のんき者、とおっしゃいますが、大らかな心で楽しくお過ごしのことと推察いたします。予定が狂ったり、失敗するとすぐに「どうしよう!」とオロオロしてしまいがちですが、誰かに助けてもらったり、予定を組みなおしたりと動いているうちに意外となんとかなるものですよね。作者の方のお人柄を感じることができる一句に、ほっこりした気持ちになった編集部一同でした。
作者の声:お互いを思いやることが大事。明るい元気な日本が続きますように。
【編集部より】
「思いやりを持つ」と言葉にするだけなら簡単なように思えますが、実際はなかなか難しいもの。振り返れば、自分のことで精一杯になってしまい、まわりの人の幸せのことまで思いが至らぬことも多々……。相手のことを思いやることが、「私とあなた」の幸せに繋がるということ。シンプルな一句に込められた想いの深さを、ずっと噛みしめていたいと思います。
作者の声:やらされるのではなく、何事も喜んですれば楽しくなります。
【編集部より】
働いていると、自分の意思で始めたにも関わらずときに「やらされている」と感じてしまうことも。ボランティアに取り組んでおられる作者の方は、「やらされている」のではなく、「出来ることがありがたい」と捉えて、喜びや生きがいを見出しておられます。何事も喜んでする、というコメントにもハッとさせられました。自ら楽しんで取り組む姿勢を、編集部一同でぜひ見習いたいと思います!

人生の指針にされている言葉や日々の心がけなどを、川柳という短いフレーズに込めていただきました。「もっと自分の目標を決めて生きよう」「ちょっと肩の力を抜いていいのかも…」などと、日ごろの行いを振り返って反省する編集部一同でした。皆さんはどの句が心に響いたでしょうか? ご家族や友人同士で座右の銘を話し合ってみるのも楽しいかもしれませんね!

川柳をお寄せいただいた皆様、本当にありがとうございました!

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フリーライター

油井 康子(あぶらい やすこ)

大阪生まれ、京都郊外在住。京都の大学を卒業後、会社員などを経て2012年頃よりフリーライターとして活動。自宅で常に数本の原稿を並行して執筆しているため、仕事部屋や頭の中の整理整頓術を日々模索しています。