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元気の秘訣、教えてください!~仲人・橋本さんの健康習慣~

油井 康子(あぶらい やすこ)
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4月に記事が公開された『あたまナビ』主催の座談会。その会場で、ひときわ活発で驚きのエピソードをたくさん披露してくださった方がいらっしゃいました。その方は、当日のメンバーで最年長の77歳という年齢を感じさせなかった橋本さん。結婚相談所を1人で立ち上げ、妻を亡くした息子と孫のために家事を引き受ける、バイタリティたっぷりの生き方を改めてお聞きすることにしました。

今回のテーマは「元気の秘訣は何ですか?」。いくつになっても、明るく健康でいられるコツを教えてもらいました!

1つの仕事に満足しない!同時にいろんなことに挑戦

―橋本さんは、前回の座談会で「ものすごく元気な方がいらっしゃる!」と編集部でも話題になっていました。今日はその元気の秘訣をいろいろとお伺いしたいと思います。どうぞよろしくお願いします。

こちらこそ、よろしくお願いします!

―前回の座談会でお聞きしてとても驚いたのですが、足を丈夫にしたくてチラシ配りをされていたことがあるんですよね。

そうなんです。当時は生命保険会社に勤めていましたが、他の人が寝ている時間にも何かしたいなと思ってはじめました。足を丈夫にできること以外にも、いろんな家を歩いてまわれるのも魅力でしたね。特にポストを見るのが好きで。

―ポストですか!?

そう、ポスト。家はきれいなのにポストは古びていたり、素敵な飾りがついたポストがあったりと個性があるんですよ。それを見て回れるのが楽しかったですね~。

―発想が面白いですね!ですが、お仕事を2つ並行してされていると、疲れてしまったりしませんか?

いえいえ、逆に1つの仕事では満足できないです。いつも4つは同時にしていました。

―4つですか!それはすごい!今まで、どんな仕事をされてきましたか?

今申し上げた生命保険会社の営業やチラシ配りのほかに、企業の社長秘書や、文楽の劇場でのお仕事、スナックのママ、大手の結婚相談所などなど、数えきれないくらいです。今は70歳の時に立ち上げた結婚相談所で仲人をしているのと、前回の座談会でもお話ししたとおり、息子の奥さんがなくなったので、息子と孫たちのために食事づくりなどもしています。

―本当にいろいろなご経験をされているんですね。そんな中で、ご自身の元気の秘訣は何だと思いますか?

一つのことにとらわれずに生きることでしょうか。4つの仕事を持つと、4つの思い出ができるんですよ。「大変でしょう?」と皆さんはおっしゃるんですけど、私にはこれが性に合っているんだと思います。仕事に限らず、例えばテレビを観るときも、組紐細工の道具を持ち込んで、手を動かしながら観ていますよ。私はきっと「ながら族」なんでしょうね。

―長年の習慣が、今の健康に繋がっているのですね。それにしても、想像を超えるバイタリティの持ち主でいらっしゃいます!

好奇心をいつまでも。限界を決めずにすぐ実行を

―橋本さんのパワーの源は、もっと他にもあるような気がします。

やっぱり好奇心でしょうかね。次から次へ、いろんなことに興味を持ちますので。移動中も、あまりボーッとせずにいろんなことを見るようにしています。

―前回の座談会では、お仕事の関係上、電車での移動が多いとお聞きしました。

そうそう。仲人のお仕事で、京都と大阪を1日2往復することもあります。外の景色を見て、街の変化を観察したり、季節の移り変わりを感じたり。一番好きなのは、人間ウォッチングですね。たとえば、学生さんが団体で電車に乗り込んで来られた時や、若い女性グループを見かけた時、「どの子が一番素敵かな」といったような。自分が同じ年頃なら、どの人を好きになるだろうかと考えますね(笑)。

―なるほど(笑)。いろいろ興味を持って周囲を見回すと、退屈する暇がないですね。

人間ウォッチングは手軽にできる趣味ですが、ほかにも興味を持ったことはすぐ実行するようにしています。失敗してもいい。むしろ、積極的に失敗していろいろ学ぶべきです。70歳で結婚相談所を始めた時は、周囲からは「いつまでやるつもり?」と聞かれたものですが、早くも今年で7年目。いつまでと自分で限界を決めず、「生涯現役」と答えたいですね。

―年齢にとらわれないチャレンジ精神をぜひ見習いたいです!

病気を知らせる小さなサインを見逃さない

―橋本さんは、今まで病気や大きなケガをされたことはないのでしょうか?

いえいえ、そんなことはないですよ。チラシ配りをしていて膝を痛めてしまったり、荷物を積んだ自転車に乗ってバランスを崩し、骨折してしまったことも。あとは、30代後半で子宮筋腫の手術もしています。でも、私は負けず嫌いなことがあって、あまり人に言わなかったですね。骨折したまま仕事を続けたり、手術が終わったらすぐに仕事に復帰していました。

―すごい!怖いもの知らずなんですね!

いえいえ、逆です。私は実は怖がりなんです。痛いところがあったり、ちょっと気になる症状があると、すぐに自宅にある医学の本を読んで調べたり、お医者さんに相談に行ったりします。最近、身近な人が病気になったのですが、話を聞いてみるとしこりができていたり、頭痛がひどかったり、気になる兆候があったようです。小さなサインを見逃さなかったら、もっと早く回復できただろうにと思って。

―忙しいとつい、痛み止めの薬を飲んでその場をしのいでしまったりします。早めに気づくことが大事なのですね。

そうですね。体は何かしらサインを出してくれていると思うので、それを見逃さずすぐに対処するようにしています。

―日々体調の変化を意識しておくことも大切ですね。最近健康のために始められたことはありますか?

食べ物に気を配るようになりましたね。最近、血圧が高めなのが気になって、病院で検査をしたんです。血圧は問題なかったのですが、お医者さんに「しょっちゅう血圧を測る習慣がある」と話したら、その習慣が逆に数値を高くしている原因でしょうと言われてしまいました。あとは、炭水化物の摂取を減らしてくださいというアドバイスももらいました。

―なるほど、そこでも早めの対処が生きていますね!

悪いところはどこにもないのですが、早めの用心を心がけています

―なるほど、症状が出る前に、先回りすることも大事なのですね。今日はとても勉強になりました!

77歳という年齢が信じられないほど、パワフルな橋本さん。好奇心いっぱいに行動する一方で、自分の身体の変化と向き合うことも忘れないという、バランスのよさが元気の秘訣なのかもしれません。最後に、橋本さんのお話の中から今すぐ暮らしに取り入れられそうな「健康の秘訣」をピックアップしました。

橋本さん流「健康の秘訣」のポイント

  • 一つのことにとらわれず、固執しないで生きるのが元気の源
  • 好奇心を忘れず、興味をもったらすぐに実行
  • 失敗を恐れず、むしろ積極的に失敗から学ぶこと
  • 気になる症状は早めに対処。自分で調べてみるのも大切

まずは気になったことから、実践してみてはいかがでしょうか!読者の皆さんの、元気の源を見つけるヒントになれば幸いです。

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フリーライター

油井 康子(あぶらい やすこ)

大阪生まれ、京都郊外在住。京都の大学を卒業後、会社員などを経て2012年頃よりフリーライターとして活動。自宅で常に数本の原稿を並行して執筆しているため、仕事部屋や頭の中の整理整頓術を日々模索しています。