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物事を客観的に見るには? 主観にとらわれず冷静に判断するための方法

関目いちこ
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何かが起きたときに、すぐに感情的になって泣いたり怒ったりしてしまい、物事や人間関係がスムーズにいかないと悩む方がいます。

この場合、重要なキーワードは「客観的」です。

客観的視点に立てたら、多くのことはとてもシンプルで簡単になるもの。感情的にならずに判断や選択ができるでしょう。

ここでは、物事を客観的にみるための具体的な方法やポイントを紹介します。

物事や人間関係に対する客観的視点を手に入れて、心落ち着いた日々を送れるようにしましょう。

物事を客観視できれば多くのことがスムーズになる

客観視とは、自分自身に直接関わる事柄を、第三者的な立場で見ることを指します。

そして、何かが起こったときに自分が感じたことや考えたことは「主観的視点」です。

何かが起こったときに「私はこう思う」という主観ばかりの会話であれば、人間関係も物事もスムーズになりにくいもの。お互いの立場や損得が絡むため、それぞれが自分に都合よく真実を捻じ曲げてしまいます。

たとえば、「このお菓子は人気だ」とAが言ったとします。しかし中にはそのお菓子を嫌いな人もいるでしょう。そのため、Aの意見は主観となります。反発する人が出てくるかもしれません。

次にBが「このお菓子は発売以来連続で売上更新しているから、人気だ」と言えば、それは数値で測れるデータをもとにしたものです。そのため、他の人も納得しやすい客観的な意見となります。

客観視できることのメリットは、感情的にならずに済むことです。

仕事で他人がミスをした場合、焦りや怒りから感情的に怒鳴ってしまえば、お互いに嫌な気持ちになってしまいます。そこで客観視できれば、どうしてミスをしたのか、どうすれば問題が解決できるかに注目し、迅速に対処しようと動くでしょう。

人間関係がスムーズな人、もしくは仕事ができる冷静な人は物事を客観視でき、感情的にならずに判断できているのです。

物事を客観的に見よう! 具体的な方法4つ


では具体的に、物事を客観視できるようになる方法を紹介します。以下4つのことを試してみてください。

・事実のみを確認する
・人の意見を聞いて受け入れる
・自分の行動や発言を記録する
・自分の考えや感情に対し疑問を持つ

事実のみを確認する

実際に起こった事実だけを確認する癖をつけましょう。

誰かの主観から派生した情報ではなく、まずは事実だけに注目すること。そうすれば余計な感情に振り回されることがなくなります。

たとえば、人身事故で電車が遅延して会社に遅刻しそうだとします。事実としてあるのは「電車が時間通りに来ない」ということだけ。それが分かれば無駄に感情的にならず、遅刻することを会社へ連絡し、他の通勤手段を検討するでしょう。

自分の感情を入れず冷静に判断するために、物事の事実だけを見る練習をしてください。

自分の行動や発言を記録する

意識して人の意見を聞くことも大切です。自分の考えとは違うさまざまな意見を聞けば、自分の考えの癖がわかるうえ、物の見方や判断の選択肢が広がります。

最初に「それは違う」と反射的に思うことがあっても、まずは受け入れることです。頭の中でじっくり考えてみて、自分なりの解答を出すようにしましょう。

人の意見を聞いて受け入れる

自分が話したことや行動を、スマートフォンで記録したり日記に書いたりしてみるのもおすすめです。

自分のことは意外にわかっていないもの。自分の言動を可視化することで、客観的に「自分」を見ることができます。

思ったよりも感情的だなとか、意見が強いなとか思えば、意識することで少しずつでも改善可能です。

自分の考えや感情に対し疑問を持つ

自分の考えや感情に対し、一歩引いて疑問を持つようにしてみてください。

どうして私はそう思ったのだろう、なぜ怒っているのだろう、そう考えることで、自分の考えの癖を発見できます。

自分の思考を掘り下げることを、日常的にトライしてみましょう。続ける内に慣れてきて、自然に客観視できるようになっていくはずです。

物事を客観的に見るようにする際のポイント


では、客観的に物事を見るようにするさいのポイントを2つ紹介します。

・主観は否定しない
・考えすぎない

主観は否定しない

客観視することは大切ですが、自分の考えや感情を否定する必要はありません。

ありのままの感情や意見は「あなた」を作る重要な要素です。客観視を優先するあまり自分に嘘をつくことがないようにしてください。

感情が揺れ動いたなら、それを受け入れましょう。「今、腹が立った」や「とても悲しい気持ちだ」などの感情は受け入れ、認めるのです。そのうえで、物事の事実を見るようにします。

考えすぎない

客観視しようと考えすぎ、疲れてしまう方もいます。考えすぎると逆効果のため、頭が疲れたなと思ったら一度止めて、頭を空っぽにしてみましょう。

考えたことを紙に書き出したり、お茶をして一息入れたりしてみてください。

自分を追い詰めないようにして、ゆっくりと取り組んでいくことが大切です。

まとめ

人間関係や仕事で、何だか物事がスムーズにいかないなと思っているときは、主張が強くなっているかもしれません。

そんなときにおすすめなのは、客観的視点を手に入れることです。自分の感情や先入観に振り回されず、冷静に物事を判断できるようになります。

ただし、あくまでも自分の感情や考えは否定しないようにしましょう。自分の考えは大切にしつつ、一歩引いて事実だけを見る努力をしてください。

大切なのは、客観的視点も主観的視点も持っておくこと。両方の視点を使い分けられれば、気持ちを消耗させて疲れ切ってしまうことはなくなるでしょう。

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