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脳の衰えのサインは意外と身近に!?記憶力に年齢による差はなかった!

森本 満里菜(もりもと まりな)
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「昨日の晩ごはんが思い出せない」「最近よくテレビに出ているあの俳優さんの名前ってなんだっけ?」など、年齢とともに記憶力の低下が気になってきますよね。実際に加齢により記憶力が低下するものだと考える方が多いのではないでしょうか?
実は、そうではありません。
「健康であれば」という条件つきではありますが、記憶力そのものは、20歳の若者と60歳の人を比べても差がありません
では、どこで差が生まれているのでしょうか?

加齢で低下するのは記憶するスピード


例えば、100個のものを覚えるテストをするとします。時間無制限の場合には覚える個数には年齢による差が出ません。しかし「5分間に100個のものを覚える」と時間を区切ると、若い人の方が良い結果を残す傾向にあります。
つまり、暗記のようにある期間内での記憶力については、年齢とともに下がっていくと考えられています。
また、筋力の低下を日常生活で自覚する場面は意外と少ないですが、記憶力は人や物の名前を覚えるなど無意識に使っている場面が多いため、変化を比較的に自覚しやすいといえます。そのため、加齢による記憶力の低下に悩む方が多くなるのかもしれません。しかし、記憶力に関してはあまり興味がないものを思い出せないことは仕方がなく、それほど気にすることはありません。
それではどういった状態になったときに脳が衰えてきているといえるのでしょうか?

この兆候は危険?脳の衰えのサイン

テレビを見ていて、興味のない有名人に対して「この人の名前はなんだっけ?」と思うことはそんなに気にする必要はありません。しかし、友達や親戚の名前を思い出せなくなると、脳が衰えている兆候だといえます。
また、2つ以上のことを同時に考えて処理することは脳にとって重要ですが、脳が衰えてくると、これができなくなってきます
例えば料理を作るときは、同時進行でいろいろな工程を行いますよね。料理をする習慣があっても、毎日同じメニューばかりの方はレシピの種類を増やすなど、新しいことを取り入れてみましょう。
ルーティンは慣れている分楽かもしれませんが、注意が必要です。毎日同じことばかりを繰り返していると、脳は刺激を感じにくくなります。たまにはいつもと違うことをして、生活に変化を与えるのも良いでしょう。

まとめ

健康であれば記憶力が落ちることは少ないでしょう。
だからこそ、健康に過ごすために、食事や睡眠をしっかりとることや適度な運動を心がけることなど、できることから生活習慣を見直してみましょう。また、生活の中での些細な脳の衰えのサインを見逃さないように、自身のルーティンやスケジュールと向き合い、日常が楽しくなるような変化を入れていくと良いかもしれませんね。

▼参考記事
『若々 1月号』特集 脳より
『若々 1月号』ご購入は、わかさ生活 書店ホームページよりどうぞ:
https://books.wakasa.jp/shop/g/g711000501-00/

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