雨が降るとズキズキ痛む?ツライ梅雨の時期の頭痛、原因と対処法
毎年毎年梅雨になると、なんとなくしんどさを感じる人が増えます。
曇り空や雨が降りそうになると、なんだか頭がどんより重くなったり、こめかみが痛くなってきたり…そんな経験はありませんか?
今や、国内の患者総数は約3,200万人〜3,300万人とも言われている『頭痛』。
その原因は一体何なのでしょうか?
もくじ
▼なぜ雨が降ると頭痛がするの?
▼頭痛は目にどんな影響を及ぼすのか
▼頭痛を緩和する対処法
なぜ雨が降ると頭痛がするの?
雨が降る前後には、湿度の上昇や減少、気温の変化、気圧の変動など、気象要素が体調に影響を与える可能性があります。
頭がズキズキ痛む、気持ちが重い、肩が凝る、眠気が強くなる、耳鳴りがする、古傷が痛むなど、科学的に証明されていないものの、心やカラダに不調が生じる現象が確認されています。
これらの不調の中で、頭痛のような体に痛みが生じることを「天気痛(気象痛)」と呼んでおり、天気痛の最も大きな原因は『気圧』にあると言われています。
雨の前後に上空の大気圧が変動することで、人の耳の奥にある内耳に影響を及ぼし、内耳が交感神経や、副交感神経といった自立神経のバランスを乱れることで、天気痛を引き起こしているのです。
頭痛は目にどんな影響を及ぼすのか
あまりにも頭痛が強い場合、目の周りや後頭部の筋肉が緊張し、目の痛みや不快感を引き起こすことがあります。また、頭痛があると、通常よりも光に敏感になることがあり、明るい環境や強い光にさらされると、目が刺激され、痛みや不快感が増す可能性があります。
また、逆に目が疲れている「眼精疲労」の状態でも、目の痛みや頭痛を発生することもあり、目と頭は非常に密接につながっていると言えるのです。
頭痛を緩和する対処法
一度始まってしまうと、痛みはどんどん増していく。そんなツライ頭痛を一刻も早く治したいですよね。そこで、今すぐできる頭痛を緩和する対処法をいくつかご紹介します。
- 内耳をマッサージし、血行を促進
受診前に自分でできるケアとして、耳マッサージが効果的と言われています。気圧の変動によって影響を受けた内耳の血流の流れを良くしてあげることが大切です。
やり方は簡単。左右の耳を軽くつまみ、上下左右にそれぞれ5回ずつ引っ張ります。耳を動かしてあげることで、血行が促進され、頭痛を和らげることができます。 - 耳の後ろのツボをマッサージする
人のカラダにはたくさんのツボと呼ばれる反射区があります。実は耳の後ろにも、頭痛に対応しているツボが3ケ所あります。一つ目は耳の穴の高さにあり、耳の後ろ側の少し後頭部側にあるクボミが「頭竅陰(あたまきょういん)」です。
その指ひとつ下にある側頭骨の突起部が二つ目のツボ「乳様突起(にゅうようとっき)」です。 - そして、髪の毛の生え際付近のへこんでいる部分が、三つ目のツボ「完骨(かんこつ)」で、いずれも血流を良くし、自律神経を整えてくれるツボになっています。
この3つのツボを各10秒ずつ押してあげることで、血行が改善されていきます。
- 手のツボをマッサージする
もっと手軽にできるのが、手にあるツボ押しです。人差し指と親指の骨が合流する部分から、少し人差し指側にある「合谷(ごうこく)」は、頭痛や目の疲れ、肩コリなどに効く万能のツボと言われています。親指でぎゅーっと痛気持ちいいくらいの強さで押してあげたり、親指と人差し指で挟み込んであげても効果的です。
まずは自分でできる頭痛緩和の対処法をご紹介しました。
気象の変化によって生じる頭痛は、毎年必ずやってくると分かっていてもツライものですね。マッサージや、頭痛薬などとも上手に付き合いながら、無理や我慢をしすぎず、梅雨の時期を乗り越えましょう。
【参考文献】
〇天気痛
雨の日は”ズキズキ” “気分が落ち込む”その不快感「天気痛」かも!?
〇頭痛マッサージ
台風発生時の天気痛を軽減する「耳マッサージ」
「天気が悪いと体調を崩す…」これ気象病!? やわらげる方法をドクターが伝授
頭痛を和らげるツボ
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