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謝り方で人間関係が変わる。上手な謝り方

道野もえ
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なぜ「謝り方」で人間関係が変わるのか

「謝る」とは、自分の間違いを認めて「改善しよう」という意志を示す行動で、人間関係をスムーズにするためには欠かせません。

相手への尊重や思いやりを持って、反省の意を表現することができれば、それは「上手な謝り方」といえます。そのような「謝り方」は誰にも必要なスキルの1つです。しかも、謝罪の過程では自分自身を客観視し、成長する機会を得ることができます。

そこで今回は「どうすれば上手に謝れるのか」「謝ることでどんな良い結果につながり、人間関係が好転していくのか」をご紹介します。

「謝ること」による効果と「謝らないこと」の悪影響

謝り方には上手・下手があります。きちんと謝ることができれば、より良い信頼関係を築いたり、これまでの人間関係を改善したりできます。

反対に、間違った謝り方を続けていると、場合によっては信頼を失ってしまう可能性もあります。ここでいくつか例を挙げます。

まずビジネスシーンでは、自分のミスを認め「今後何をどう直すのか」を具体的に話すことで「同じミスを繰り返さない」「解決策・改善策を考えている」という意思表示ができます。

場合によっては、ミスする前よりも、お客さんや上司・同僚からの信頼を得ることが可能です。

ただ「申し訳ない」とばかり繰り返し、具体的な改善策を示さなければ、「本当に悪いと思っているのか」「また繰り返すのではないか」と不信感を持たれかねません。

家族や友人との関わりの中でも、謝ることは非常に大切です。上手に謝ることで、自分が相手をどれほど大切に思っているかを伝えることもできます。ただ、単に謝るだけで「自分が何を間違ったの、今後どうするのか」を反省しないままでいると、相手に対する思いが伝わらないばかりか、同じミスを繰り返してしまうなど、関係悪化につながる可能性は高いでしょう。

上手な謝り方の具体例

ここでは上手な謝り方として、ビジネスシーンで何かしらの手続きミスを起こしてしまった場合の謝り方の一例をご紹介します。

「この度は私の不手際で、〇〇様に多大なご迷惑とご心配をおかけして誠に申し訳ございません。確認フローを早急に見直し、再発を防止してまいります。繰り返しになりますが、心よりお詫び申し上げます」

このように、まずは「自分のミスを認めること」が重要です。
幼い頃、友だちのおもちゃを壊してしまった時に「自分がそれを壊した」と認めることに似ています。
自分の行動がどのような影響を与えたのか、そのおもちゃが「友だちの宝物だったかもしれない」と想像し、相手の気持ちまで理解することを意識してみてください。

次に相手の気持ちを思いやり、「本当に申し訳ない」という言葉を伝えましょう。もし自分が100パーセント悪いわけではなかったとしても、それは重要ではありません。最優先は相手との関係をより良い状態に保つことなのです。謝る言葉を自分から伝えることをおすすめします。

最後に、具体的な約束を提案しましょう。例えば、「次はもっと丁寧に扱うよ」「対策をすぐさま実行します」など、同じことを二度と繰り返さないための計画を立て、それを伝えることが大切です。今後に向けた言葉によって、相手に「信頼に値する人物だ」という印象を与えられるほか、自分自身の気持ちも前向きに切り替えられるというメリットもあります。

明日から、どのように「謝り方」を変えていくべきか

上手な謝り方のポイントを以下にまとめました。参考にしてみてください。

【上手に謝るためのポイント3つ】

  1. 自分のミスを認める
    「あ、これは自分のミスだな」と行動を省みるところから始めてみましょう。すべてが自分のせいと思う必要はありませんが、自分の行動が他人にどのような影響を与えたかを理解することは重要です。
  2. 相手の感情を大切にする
    相手の気持ちを無視したり、「仕方ないことだ」とおざなりにしないようにしましょう。相手があなたの行動をどう感じたのか、理解しようと考え、重んじる気持ちを伝えることが大切です。
  3. 具体的な改善策を示す
    十分に謝った上で、二度と繰り返さないための計画を立てて伝えてみてください。「次はこうします」という具体的な行動計画を示すことで、同じミスを繰り返さない意志表示ができます。

以上3つのポイントを意識して謝ることで、上手な謝り方ができるようになります。それと同時に、周囲の人との人間関係も少しずつ良くなっていくことが期待できます。

まとめ:「謝る」という行動が、自己成長につながる

今回は、上手な謝り方とその効果をご紹介しました。謝り方は、人間関係を構築するための重要なスキルです。自分の間違いを認め、相手の感情を理解し、具体的な改善策を示すことで、より良い人間関係を築くことができます。

また、きちんと謝ろうとすることで行動を省みたり、次簿行動を考えたり、自らを客観的に見る能力も高まります。感情的になってしまい、謝ることに抵抗を感じる方は、謝り方1つで、自己認識・自己批評の能力を鍛えられることをぜひ意識してみてください。「成長するためにも誠実に謝ろう」と心の中で唱えて「謝ること」にまずは慣れていくことをおすすめします。

参考にしたサイト:

「拙速な対応はNG 誠意が伝わる最強の謝罪テクニック」竹中 功氏,2019/5/15,日本経済新聞(電子版)
「【精神科医が教える】相手の怒りを確実に静める「謝り方」納得の4つのコツ」伊藤 拓氏,2022/5/3,ダイヤモンド・オンライン
「What’s Wrong with Apologies and How to Make Them Right」Ann Gold Buscho Ph.D.

 

 

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