ブルーベリーに含まれる目に良い成分・アントシアニン、実は知られていない意外な特徴とは?
和田 憲児 (わだ けんじ)
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目は脳の一部とも言われている臓器です。人間が得る情報の80%以上は視覚によるもので、他の感覚器官で受け取る情報よりはるかに多くの情報を、目から受け取って処理していると言われています。目は他の臓器と違い、体外にむき出しになっている臓器のため、身体の中でもあらゆる外的ストレスを受けやすいのです。多くの現代人はパソコンやスマートフォンが発するブルーライトに日常的にあたり、目にダメージを受けやすい環境下にあることは間違いありません。
そんな目をケアするためにブルーベリーなどに含まれるアントシアニンが目に良い成分である、ということを一度は耳にしたことがある人も多いのではないでしょうか。
今回はそんなアントシアニンがどうして目に良いと言われているのかを解説するとともに、実はあまり知られていないアントシアニンの性質についてお伝えします!
私たちは何かを見るとき、光の情報を受け取り、それを信号化して脳に伝えることで目が見えると認識しています。この動作を司っているのが『ロドプシン』というタンパク質で、光を認識し、視神経へ信号を伝えるための初期反応を担っています。
このロドプシンは光に当たることにより、ビタミンAに分解され、もう一度ロドプシンに再合成されます。ただ長時間目を酷使し続けると、再合成が間に合わず、ロドプシンは減少していきます。視神経への信号化がスムーズに行えなくなり、目がしょぼつく・ぼやける、といった疲れ目の原因につながるのです。
アントシアニンには、光の信号を脳に伝えるロドプシンの再合成を促進する力があることから、視覚機能を改善する効果があることが明らかになっており、巷では目に良い成分として知られるようになったのです。
(参考:わかさの秘密 アントシアニン)
アントシアニンは日々研究が進み、目にいいことが広く伝わってきていますが、アントシアニンの吸収率は極めて低いことはご存知でしたか?
ベリー類等のアントシアニンを含有する素材を単に摂取しても、消化管からのアントシアニンの吸収率が非常に低く、また吸収されたアントシアニンも速やかに尿中に排出され、摂取24時間後、尿中からアントシアニンはほぼ検出されなくなるのです。
(参考:ビルベリーの継続摂取が吸収に与える影響を解明! /アントシアニンの一生 ~体の中での吸収から排出まで~)
それではアントシアニンを摂取しても意味がないのか?必要以上にたくさん摂取しないといけないのか?そんな疑問が湧いた方も多いことでしょう。そんな方にはビルベリーエキスの摂取をおすすめいたします。
ビルベリーは世界に150種類以上あるといわれているブルーベリーの一種で、アントシアニンを最も豊富に含んでいるからです。アントシアニンの含有量は、一般栽培種のブルーベリーの約5倍と言われています。
ビルベリーは北欧で育つブルーベリーの一種です。北欧の夏には1日中太陽が沈まない「白夜」という独特な自然現象が起こり、長時間の紫外線から実を守るために濃い青紫色の色素・アントシアニンを蓄えるため、一般栽培のブルーベリーの5倍ものアントシアニンを含んでいるのです。
アントシアニンをより多く摂取するためにはビルベリーを摂取することがよいことがわかりましたが、さらにそのアントシアニンの吸収率を上げるためにナノ化されたビルベリーエキスを摂取することをあたまナビではオススメいたします!
なんと『ナノ化』されたビルベリーエキスを摂取すると、通常のビルベリーエキスに比べ、アントシアニンの吸収量が200%アップすることが報告されているんですよ。
※ビルベリーとはブルーベリーの一種です
ナノとは大きさを表す単位のことです。1ミリの100万分の1の大きさで、コーヒーの湯気よりも細かく目視することができません。私たちは普段食べ物から栄養を摂るときに、口でよく噛んで細かくし、胃で消化し、腸で吸収します。このように栄養分を細かくすることで、吸収量が上がるのです。吸収率の低いアントシアニンは『ナノ化』された製品から摂取することがよいことがわかります。
アントシアニン配合のサプリメントには『ナノ化』されているものとそうでないものどちらも出回っているので、購入の際には確認してみることをおすすめいたします。
人間が得る情報の80%は目から入ってくることからも、目の健康を維持することは楽しい生活を送るための秘訣といっても過言ではありません。
毎日たくさん使う目をケアする意味でも、『ナノ化』されたビルベリーエキスを積極的に摂取して、アントシアニンの量を増やし、目の健康を保っていきましょう!
広島出身、大阪在住、京都勤務。趣味の音楽から派生して、人の”無意識”に働きかける物事に興味。『あたまナビ』ナビゲーターとして、無意識に頭に入ってくるような「分かりやすい」「伝わりやすい」記事をつくります。