脳を活性化させる秘訣は?お茶で脳のパフォーマンス向上!
日本人にとって身近な存在である、お茶。
お茶が体によいのは、知っている方も多いですよね。
けれども、具体的にどのような効果があるのか、どのような飲み方がいいのか知っている方は少ないかと思います。
今回は、脳とお茶の関係について詳しくご紹介させていただきますね。
お茶に含まれる成分
お茶の具体的な効果を知る前に、お茶に含まれる成分について知っていただくことが大切です。
数ある成分の中で、特に覚えておいてほしい3つの成分をご紹介します。
カフェイン
お茶だけでなく、コーヒーや紅茶にも含まれているカフェイン。
「カフェインを夜に取ると眠れなくなる」というのをご存じの方も多いのではないでしょうか。
カフェインは神経を興奮させる働きがあるので、質のいい睡眠をとるためには午後や寝る前に飲むのを控えることが勧められています。
一日の活動を始める前や、勉強の時などあたまをすっきりさせないときに飲むといいでしょう。
カテキン
お茶といえば、カテキンのイメージがありますよね。
カテキンはポリフェノールの一種で多くの効能があります。血圧や血糖値、悪玉コレステロールの上昇を抑制してくれるため、生活習慣病予防の効果が期待できます。
また、抗酸化作用があるため老化や免疫機能の低下予防にも役立ちます。アンチエイジングも期待できるので、積極的に摂取したい成分の一つと言えるでしょう。
テアニン
お茶のうまみを出す効果があるのが、お茶に含まれるアミノ酸の一種テアニン。
質のいい上級茶のほうがテアニンを多く含んでおり、低温のほうがテアニンが出やすいとされているので、お湯を冷ましてからお茶を入れることがお勧めです。
癒しの成分ともいわれるテアニンにはリラックス効果があるため、ストレス社会で生活する私たちにとってはとてもうれしい飲み物といえます。
脳とお茶の関係
お茶に含まれる成分についてわかったところで、続いては脳とお茶の関係について見ていきましょう。
お茶は脳を活性化させたり、脳に関わる病気のリスクを防いだりできるそうです。
リラックス効果
お茶に含まれるテアニンは、ストレスによる脳の萎縮を抑えられる効果があるそうです。
さらにリラックス効果のあるアルファ波を生成し、睡眠の質を高めるともいわれています。
また、麦茶に含まれるピラジンは、一部の食材を煎ると発生し、麦茶の香ばしい香りのもととなっています。この香りによってリラックス、つまり脳を鎮静させる効果を期待できます。
記憶力・集中力向上
カフェインやテアニンには、記憶力や集中力を高める効果があることがわかっています。
集中力を発揮させたいときに摂取することで、高いパフォーマンスを発揮できます。
脳卒中予防
お茶の中でも特にカテキンが多い緑茶は、血栓になるリスクを減らす効果が高いといわれています。カテキンは抗酸化作用を持ち、悪玉コレステロールの酸化を防ぐ働きがあり血液をさらさらにしてくれる働きがあるので血栓予防にいいとされています。
認知症予防
緑茶を飲む人は認知症の発症リスクが低いという研究結果が出ており、認知症予防に重要な役割を果たすのが、カテキンです。
アルツハイマー型認知症はアミロイドβとよばれる、脳にできるゴミのような物質が発症の原因になるといわれていますが、カテキンはアミロイドβの凝集を抑制してくれることがわかっています。
さらにカテキンを摂り続けることで、記憶に関わる海馬の萎縮を抑える働きがあるといわれています。
パーキンソン病予防
パーキンソン病はドーパミンが減少することで発症する病気です。
ドーパミンは神経伝達物質であり、減少してしまうと、からだが動きにくくなる、ふるえるなどの症状が出現します。
実はお茶を継続的に飲む人は、パーキンソン病の発症率が低いといわれており、カフェインはドーパミンの減少を防ぎ、テアニンはドーパミンを増加させる役割があると言われています。
お茶の効果的な飲み方
お茶の成分が脳によい影響を与えることはわかりましたが、効果を発揮させるには飲み方に注意が必要です。
この項目では、お茶の成分を効果的に摂取するポイントをご紹介します。
カテキン・カフェインはお湯、テアニンは水出し
それぞれの成分を効果的に摂取するには、お茶をお湯で抽出するか、水で抽出するかで変わってきます。
カテキン・カフェインを効果的に摂取したいなら、急須に熱湯を入れて抽出し、熱いうちに飲みましょう。
また、テアニンを効果的に摂取したい場合は、水出しして飲むのがおすすめ。
効果を発揮させたい時間の30分前に飲む
お茶の成分の効果が出てくるのは、飲んでから30分前後といわれています。
カフェインでここぞ!という場面でやる気を出したい時、テアニンをたっぷり摂ってリラックスしてぐっすり眠りたい時、逆算して30分前にお茶を飲んでみてくださいね。
一日の摂取量の目安
カフェインを含んでいる飲み物は、飲みすぎにも注意する必要があります。またけふぇいんに対する感受性は個人差があるため、摂取量は目安として体の調子を見ながら飲むことができます。
健康な成人男性であれば1日に煎茶やほうじ茶であれば通常の入れ方で、大体2リットルであれば悪影響はないとされています
お茶によってカフェインの包含量は変わってきますので、1日にカフェインは400㎎以下ということを目安にして楽しむことができます。
まとめ
今回はお茶と脳の関係性について、紹介しました。
特に脳に特によい影響をあたえるお茶の成分は、カフェインとカテキン、テアニンです。
お茶はリラックス効果や記憶力・集中力の向上が期待できるだけでなく、継続的な摂取で認知症やパーキンソン病の予防にもつながります。
健康を維持するのはなかなか難しいことですが、毎日お茶を飲むことなら簡単に続けられそうな気がしませんか?
お茶を継続的に飲むことで、脳を活性化させて、イキイキとした毎日を過ごしましょう。
【参考】
日本オーソモレキュラー医学会 「緑茶を飲みたい3つの理由②緑茶と脳機能の改善
伊藤園「緑茶抹による認知症予防 ~「テアニン」を多く含んだ緑茶抹2gの継続摂取で効果~
認知症予防習慣「テアニン・茶カテキンで、早めの認知機能低下対策
日経Gooday「お茶は「ストレス」「不眠」にも効果あり! 緑茶パワーをフルに活かす“いれ方”とは?
ダイヤモンド・オンライン「「脳」にいい飲みものが○○である理由
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