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春にあたまがぼーっとするのは花粉や寒暖差のせい?

田中 由香里(たなか ゆかり)
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春といえば、新しい出会いや新たなスタートの季節。
柔らかな日差しを感じる過ごしやすいイメージですが、実は朝晩の寒暖差も大きく、体調管理が難しい時期でもあります。
なんとなく身体がだるい、なんだかやる気がでない、あたまがぼーっとする
この時期特有の悩みは、なぜ起こるのでしょうか?

春に感じる倦怠感の原因は脳の疲れ

春は1年の中でも最も寒暖差が大きく、その気温の変化に対応するため脳はいつも以上に働かなくてはいけません。
脳は、24時間体内バランスを保つ自律神経(交感神経と副交感神経)をコントロールして心身を良い状態に保とうとしています。
しかし、急激な温度変化に対応するために脳が働きすぎて疲れると、自律神経のバランスに乱れが生じて心身にも影響を及ぼします。
そのため春は、眠気やだるさを感じる、疲れがとれない、やる気がでない、気分が不安定になるなどといったことが起こりやすくなるのです。

鼻づまりが脳に影響を与える


この時期、多くの人を悩ませる花粉症。
花粉症によって鼻の奥の粘膜が腫れて鼻づまりが起きると、鼻の付け根から眉間のあたりがぼーっとして倦怠感を感じることがあります。
鼻がつまって、口呼吸になってしまうと脳にも影響を与えます。
鼻で呼吸することで発生する気化熱が鼻と近い脳底を冷却し、脳の機能が保たれますが、口呼吸になることでこの温度調節機能が働かず、脳の集中力や記憶力の低下、睡眠の質の低下などにつながってしまいます。【1】

辛いときには、お薬を飲むことも有効ですが、集中力や判断力を低下させる成分が含まれるものもあるので、薬剤師に相談して自分にあったものを選ぶようにしましょう。

自律神経を整えるためのポイント

自律神経の乱れが生じないよう、脳の疲れを蓄積しない生活習慣を意識してみましょう。

・規則正しい生活
夜更かしをせず、早寝早起きを心掛けましょう。
早起きして朝ご飯をきちんと食べれば、脳のエネルギー源が補給され、しっかり脳を働かせることができます。

・睡眠の質をアップ
遅くとも12時にはベッドに入ることを心掛けましょう。
朝起きたら朝日を浴びて、体内時計のスイッチを入れることが、脳を目覚めさせ、夜の入眠をスムーズにします。適度な運動を心掛けることも睡眠の質アップにつながります。

・自律神経を整える栄養素をとる
自律神経を整える作用を持つビタミンA、C、Eやカルシウムを意識してとりましょう!
ビタミンA、C、Eは、抗酸化ビタミンとして酸化ストレスから守る働きも持ちます。
普段から外食やインスタント食品が多いとビタミンやミネラルが不足しやすいので、サプリメントを活用するのもおすすめです。

・体温調節できる服装
脱ぎ着しやすい上着やストールなどで体温調節できるようにしましょう。
冷える時には、太い血管の通っている首を温めるとめぐりがよくなり、副交感神経の活性にもつながります。

ミントの香りで気分をスッキリ

清涼感のあるミントの香りは、気分をスッキリとリフレッシュさせる働きがあります。
ミントのハーブティとして楽しむのも良いですし、もっと手軽に精油を活用するのもおすすめです。ミントの精油をハンカチやティッシュに1滴垂らしてデスクの上、バッグやポケットに忍ばせておきましょう。
あたまをスッキリさせたいとき、花粉症の不快感に嗅ぐと良いですよ。

まとめ

春は新しいことを始めるのにもぴったりの季節です。
自律神経を整えてスッキリとした気分で、新生活をスタートしてくださいね。

【参考】
【1】アレジオ銀座クリニック
https://www.ginza-clinic.com/rhinitis/bihei.html

冊子『わかさ生活』3月号
脳の健康より

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