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  • あなたの「出勤できない」はもしかして不安障害?

朝起きてベッドの上で起き上がれず、「仕事に行きたくない…」と思うことが多くなり、そのまま休むこともある。という方はいらっしゃいませんか?

仕事に行けずに休むことが一時的なものであれば良いのですが、何日も、何週間も続くと何らかの病気を考えた方が良いかもしれません。
今回はそんな「出勤できない」ときに考えられる病気について調べてみました。

「出勤できない」理由を考えてみよう

「あぁ…ダメだ出勤できない」と思って会社を休んでしまうとついつい自分を責めてしまいがちです。しかし責めてしまっても症状がひどくなる一方の場合も。

そんな時は「なぜ出勤できないのか?」を考えてみましょう。
単純に体調が悪いという場合もあれば、「昨日職場でミスしてしまって行きにくい」「苦手な先輩が出勤する日だから行きたくない」など様々な理由があるでしょう。
1日休めば行けそう!と思えるうちは良いのですが、全く行けなくなってきたり、行こうとすると様々な身体症状が出てきてしまったり…となると危険信号です。
早めの対処をしなければなりません。

「不安障害」といってもいろんな症状がある

そのような場合に疑われる病名としては「適応障害」「不安障害」や、よく聞くことのある「うつ病」が挙げられます。
大体の場合は、職場のストレスを感じていて様々な身体症状が出ると医師に伝えると、「適応障害」の診断が出ることが多いでしょう。その場合、ストレスの元となる会社を退職・休職すると快方に向かう、というパターンが多いようです。

しかし、「適応障害」でも症状が長引くこともあります。そうなると、他の病気の可能性が出てきます。現に筆者も「適応障害」の診断を受けたことがありますが、なかなか良くならず、「不安障害」と診断名が変わった事がありました。

「不安障害」の中には「パニック障害」や「広場恐怖症」などがあります。
「漠然とした不安」や「理由のない不安」に襲われるというのは非常に精神に大きな影響を与えます。
簡単な例を上げるとすれば、スーパーなどで普通に買い物をしていたはずなのに、周りの人がみんな自分の行動を見張っている気がする、何度も行っているスーパーなのにレジで支払いができなくなりそうな気がする、といったような不安な気持ちになるというのが「不安障害」の一部の例です。

このような状態なのに、病院に行かず生活を続けていると後々「うつ病」へと変化したり、不安の症状が強くなる可能性があります。

自己判断で「病名」を考えることは何の意味もない

今は調べればすぐ「不安障害」や「適応障害」についてどんなものか知ることができます。
だからといって、「あぁ、きっと自分は適応障害なんだな」と思ったり、「不安障害だからこんな気持ちなんだ」と思い込むのも良くありません。

精神障害というものはとても複雑なものであり、自己判断で病名を見つけることなどできません。
ネットの情報で頭の中をパンパンにして、病院受診が遅れてしまうのが一番危険なのです。

酷い風邪を引いた時や骨折した際は病院に行きますよね?
その場合、「自分で治そう!」とは思わないでしょう。

心の病気も同じです。

「なんだか心が辛いな」と思ったら自己判断をせず、まずは専門の病院を受診しましょう。
心療内科や精神科に通うのは抵抗があるかもしれません。家族や友人に、そこまでしなくても…なんて言われてしまうかもしれません。
けれども、「今つらい」とあなたが感じているのであれば、周りの声はひとまず置いておいて、一刻も早い受診をオススメします。

周りからの理解が得られなくても働く選択肢はいくつもある

今は「不安障害」以外にも様々な精神疾患の症状に苦しんでいる人がいます。

例えば、過去のトラウマによって様々な障害に苦しめられてしまうPTSDや、最近芸能人が発表することで有名になっているADHDも発達障害のひとつです。

そのように様々な障害を抱えていると、「学業を続けられるのかな…」「就職は…?」「周りにはなんて言ったらいい?」などと悩みを抱えることもあるでしょう。
病院に通っているのであれば、カウンセリングや就労支援のデイケアなど、様々な方法で対策をすることができますし、各自治体でも精神疾患の患者に対する就労支援を受けることができます。

正直、まだまだ「精神疾患」に対する周りの理解は浅いでしょう。
とはいえ、精神障害者を雇用する方針の企業も増えてきていますし、在宅ワークが多くなってきたことにより、人間関係に悩む患者には働きやすい環境もあります。

周りとつい比べてしまって自分の障害と向き合えなくなってしまう、そんなこともあるでしょう。
しかし、今の世の中では精神疾患を抱える人も多くなっています。自分だけじゃない、一緒に苦しんでる人は他にもいる、自分にできることをやればいい、と気持ちを少しでも軽く持って、自分にあった働き方ができると良いですね.

私達の生活の中で「不安障害」や「適応障害」、「PTSD」など、様々な「精神疾患」の言葉を耳にすることが多くなってきました。「自分は大丈夫!」と思っていても、実はすごく疲れていたり、会社に行くのが辛い…と感じていたり、心は疲弊しているかもしれません。そんな「出勤できない」と感じたとき、どうすればよいのか一緒に考えてみましょう。

 

・参考
りたりこワークス「不安障害を抱える方の仕事の悩み・解決策・復帰方法まとめ」
わくわく健康情報館
りこりこ発達ナビ
e-ヘルスネット

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竹中 聡美